八王子 平和・原爆資料館の方から
「ヒロシマ通信」という情報メルマガを
いただけることになりました。
今回のイベントは、その「ヒロシマ通信」で
告知されていたものです。
主催は戦場体験放映保存の会です。
このような活動をされている方々がいらしたのですね。
戦場の体験なんて、めったにきけるものではありません。
この機を逃さじ!と、浅草公会堂まで行ってきました。
会場に着いたときには11時の部の方のお話しは
ちょうど終わるところでした。
展示している体験談の文字起こしを
ゆっくりと見ることができました。
「戦場体験」というだけあって、
普通の戦争体験と違い
生々しい戦場の記憶を語ってくださっています。
特に目を引いたのは「加害の体験」です。
テレビのドキュメンタリー番組でも
めったに聞けないお話しです。
でも、このような事実も
私たちは目を背けてはいけないのです。
よくぞ話してくださった!と思います。
今まで見てきた戦争体験というと、
一般市民の方の話しに偏っていました。
兵士たちの飢餓の経験
切込みと称して特攻を強制されるとか
捕虜の殺害の強要とか。
映画でとりあげたり、若干NHKの番組で
きいたことがあるだけでしたが
こんなにリアルな話しを見たことはありません
みなさん、共通していうことは
「戦争はしてはいけない」
ということです。
被害でも加害でも、人間性を失う、人間でなくなってしまうからです。
肝に銘じたいと思います。
さて、14時の部では、東京大空襲と仙台大空襲を体験した方の生をお話しです。
当時中学生でいらしたので、戦場体験とは少し違いますね。
チャキチャキの江戸っ子でいらっしゃるから
話し方が明るいですが、その明るさの裏にある悲しさを
汲み取りたいと思いました。
また、お知り合いの最後の海軍兵学校生という方も
飛び込みで話しをしてくださいました。
昭和20年4月に入校です。
入校したとき、戦艦大和が沈んだとか。
ただ、それを知らされていなかったので
将来は大和に乗りたい、艦長になりたい
と夢を持っていたそうです。
江田島にいらしたので、8月6日は広島のほうで
ピカッとしてドーンと地響きが起こり
きのこ雲があがるのを見たそうです。
そして8月15日の終戦で学校はなくなりました。
95歳?くらい?ですが、今でも貿易の仕事を
なさっているそうです。
みなさん、お元気で、よかったです。
「来年までこないよ」なんて茶化しておっしゃっていましたが
また来年お話しをうかがいたいものです。
貴重な経験をさせていただきました。